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2012年11月

2012年11月 3日 (土)

「Recの会」公開セミナー 『歯みがきの常識・非常識』

新潟市 歯科衛生士 求人
新潟市内の歯科医院が集まってスタッフとともに研修を続けているスタディ・グループ「Recの会」が主催して、2012年11月25日に新潟市中央区の新潟県歯科医師会館で設立3周年記念の公開セミナーを行いました。
講師は高柳 篤史 先生(歯学博士)にお願いしました。高柳先生は埼玉県幸手市でお父様の診療所に勤務されるとともに、(株)花王で歯ブラシの開発にも携わっておられます。意外なことに、日本で歯ブラシの開発に定期的に関わっている歯科医は高柳先生お一人(!)ということで、非常に中身が濃く興味深い講演となりました(^^)

       講 演 内 容
日常のブラッシング行動は歯科疾患の予防や治療経過にも大きく影響します。しかしながら、日常臨床において「ブラッシング指導を繰り返しても十分なブラッシングが定着しない」「定期健診に応じてくれない」などといったことが原因で、十分な治療効果が得られないことを経験した方も多いのではないでしょうか。
その原因の一つに臨床現場では、小さく、シンプルな歯ブラシを使用し、小刻みに動かし、時間をかけて歯みがきをすることが画一的に推奨されている傾向があることが考えられます。
医療現場の事情から、1種類の歯ブラシをもちいて、同様の指導を画一的に行うことは、とても行いやすいものですが、個々の患者さんの口腔内状況や保健指導の受容性に合った道具の選択や個の多様性に配慮した指導が大切です。
そこで、これまでの行動科学的知見を活用するとともに、市販されている多種多様な口腔ケア用品の機能と特徴を十分に理解することによって、個々の患者さんに適した歯ブラシや歯磨剤を選択するだけでなく、口腔ケア用品を患者さんとのコミュニケーションツールとして活用することによって、患者支援のための保健指導の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
また、近年、科学的根拠に基づく医療が重要視され、口腔保健の分野においても、各国で、口腔保健に関するガイドラインがまとめられています。
それらの中で、フッ化物による齲蝕予防効果は科学的根拠が明確になっており、特に、WHO(世界保健機構)は先進諸国の齲蝕の減少には、フッ素入り歯みがき剤の普及が大きく寄与しているという見解を述べています。
そこで、今回、フッ化物配合歯磨剤の効果的な使用方法についても、述べる予定です。(案内パンフレットより)

講演を拝聴した当院スタッフ3名の感想をご紹介します。
  『受付』
毎日かかさずしている歯ブラシの話をここまで色々詳しく聞いたことがなかったのですごく為になりました。
自分が今までどのように間違ったやり方をしてたかもわかりましたし正しいブラッシングの仕方、歯ブラシ、ハミガキ剤の使い方や子供がいるのでフッ素の虫歯予防やフッ素入りハミガキ剤をどのように使用すると効果が高くなるかというのがわかり良かったです。
実際にただブラッシング指導を受けても一時的にはその通りにしますが継続的にするのはなかなか難しいのでこのような話しを詳しく聞いたり、特に「この歯ブラシはこういう所がよくてこういうふうに使うといいですよ」と自分にあったものを指導してもらえると正しいブラッシングの仕方が継続的に生活習慣に定着していくのではないかと思いました。

  『新人衛生士』
高柳先生の講演を聞いて、一人一人その患者さんに合った歯ブラシを選択してあげることは歯科衛生士として重要な役目なのだと改めて思いました。
今回、歯科医院専売の歯ブラシと、市販の歯ブラシの特徴や、歯磨き時間やテクニックからの歯ブラシの選択方法を教えて頂きました。
患者さんにどんな歯ブラシを使ったらいいの?と聞かれることもよくあります。その時に、その患者さんになぜこの歯ブラシがいいのか、きちんと説明が出来るようになりたいです。

  『チーフ衛生士』
高柳先生のセミナーを受けて、隣接面のフロスによる歯垢除去だけではう蝕予防にはならず、いかに接触点にフッ化物を到達させるかがう蝕予防に重要と言うことに驚きました。
これからは患者さんにもそのことを周知していきたいと思いました。
セミナーを受けての質問ですが、ブラッシング圧が不適切な患者さんでも適切な歯ブラシを選択していけば患者さん自身のブラッシング圧は変えてもらう必要は無いのでしょうか?
また、ブラッシング圧が強い患者さんには歯ブラシはどのように選択したら良いでしょうか?

当院のチーフの質問に対して高柳先生からはすぐにお答えがいただけました。
「この度は、講演会に参加いただきありがとうございました。
また、ご感想をお聞かせいただき、私にとっても、とても励みになります。
ご質問の件ですが、過剰なブラッシング力は、歯肉や露出根面などに為害性をもたらすことがあるので、そのような兆候が認められる場合には、まずは、ブラッシング力を下げる指導が必要になります。
ブラッシング力を下げる方法としては、ただ単に弱い力でという表現ではなく、磨き方自体を変えてもらうようにします。ペングリップにしたり、パームグリップであっても小指を伸ばして磨くことでブラッシング力は下げられます。
しかしながら、そのような患者さんは、強い力で磨かないと磨きごこちに満足できないことが多く、このような磨き方が定着しないことが多いようです。
また、ただ単に、為害性を下げる目的で極細毛の歯ブラシを勧めても、ブラッシング力が過剰な状態で毛が完全に寝てしまうほど押し付けると、ブラッシング力が歯や歯肉に伝わり、かえって為害性が強くなってしまうこともあります。
口腔内の為害性には平均ブラッシング圧よりも最大ブラッシング圧が影響します。そのため、ブラッシング力を下げられない場合には歯ブラシの応力集中を避けることができるように硬めの歯ブラシ、小さい歯ブラシ、平切の歯ブラシ、エッジのある歯ブラシは避けるようにします。
具体的には、私であれば、まずは、今回、配布したクリアクリーンEX71(3D植毛、先端研削、ちどり植毛で応力が分散される)を使用してもらい ます。できれば、大きい方がいいのですが、もし、大きすぎて使いにくいといわれたらEX51(コンパクト、やわらかめ)に変えます。
もし、これらの歯ブラシを使用して、1)患者の口腔内に認められる為害性の進行が止まらない。2)患者がみがきごこちが気に入らない。のいずれかの場合には、ご連絡ください。また、患者さんの反応や口腔内の変化など、感じたことがありましたら、ぜひ、お教えください。
なにか、不明なことなどありましたら、ご連絡ください。 」

お忙しいところ、丁寧にお答えいただいて全員で感激いたしました。
高柳先生にお教えいただいた知識を十分活用して、患者さんの健康維持に役立つ医院を目指します。
ありがとうございましたm(_ _)m

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